大家入門 経費って何?車も飲み会の支払いもOK・・・じゃない!

こんにちは。今年は青色申告会の記帳指導、予約が取れたケチ子です。

毎年記帳指導の予約を取り損ね、3月の寒い朝7時頃から並んで予約をしていたけど(3月は当日の先着順)、今年は申し込み開始当日に電話したよ。

そんな青色申告会の記帳指導。何を指導してもらうかというと「帳簿が正しく記帳されているか」ということ。帳簿で難しいのが「経費」。働いてお給料をもらっていると「経費」はないから、経費の考え方に慣れるまでちょっと時間がかかったよ。

細かい話は、本やネットで調べられるから、ここでは大まかな「経費」についてまとめたよ。

1.経費とは

経費とは、事業に必要なお金のこと。たとえば、八百屋さん(今時八百屋さんはレアケースだけど)は、市場に仕入れに行く。その時のガソリン代、使った車の購入代金、仕入れ代が経費。そして、お店の家賃、電気代、商品を貼る値札、レジ袋などが経費。チラシを作ればそれも経費。アルバイトさんを雇えばその人のお給料も経費・・・

商売をするために必要なお金が経費だよ。ただ、アルバイトの給料は経費だけど、個人事業主の場合は、自分への給料という項目はない。だからケチ子は、大家業としての給料は0円

2.大家に認められる経費

アパートオーナーになるためには、アパートを建築する。その時にたくさんのお金が必要になり、銀行から融資を受けるよね。この時にかかった建築費を何十年かに分けて、毎年経費とする。高額なものは、決められた年数があって、こういうものを「減価償却」という。

・アパートの建築費、水道加入金、アパートの購入代金(中古アパートを買った場合)など(減価償却)

ケチ子のアパートは、建築費は19年で原価償却することになっているから、建築費の1/19が毎年の経費となる。これが結構大きい。

※減価償却の基本的な考え方は固定資産が年数を経過するごとにその価値を減らしてことだから、土地の購入代金は減価償却にならない。

・車の購入代金、パソコン購入代金など(減価償却)

10万円以上の品物なら資産となるらしい。だから、パソコンも減価償却の対象。ただしこちらは4年。3年で買い替えの場合は、買い替えの年に残った2年分をまとめて償却するんだって。車も同じ。新車の場合、償却期間は10年だけど、10年乗らない人多いもの。

・外注管理費、交際費、交通費、借り入れ利子、修繕にかかる費用など

レオパレス21に支払っている(振込のお家賃から強制的に差し引かれている)レオネットや家具家電の費用も経費だよ。

3.大家に認められない経費

経費って大家としての仕事に必要なお金なので、その支出が大家としての支出なのか、個人としての支出なのかによって、経費かそうでないかに分けられる。

たとえば、交際費。友達とランチに行って3000円のコースを食べたら、これは自分のための食事だから経費ではない。でも、レオパレス21のオーナー会に行って、懇親会で3000円の食事をしたら、これは、大家業の一部の行動だから経費。

300万円の車。八百屋さんが毎日仕入れに使うなら全額経費。ところが、ケチ子が通勤に使っていた車は、通勤用だから大家の仕事とは関係ない。これは経費にならない。でも、通勤と大家業と両方に使っている車の場合、月に4日くらいは使っていれば13%は経費として認められる。(家事按分)13%を経費にする人は少ないと思うけど、半分大家業に使うなら150万円が経費として認められる。認められる額は使用頻度などの条件によってケースバイケース。

ケチ子は通勤用に1台持っていて、もう1台車を持っている。このもう1台は大家業専業車ということで全額経費になっている。この場合は使う頻度より、使う目的で経費となるよ。でも、通勤用は今は要らないから手放そうかと思っている。そうすると、もう1台を家事按分で経費を分けないといけなくなる。

家の電気代。家で大家業してるけどこれは自分の生活のためだからNG。(家事按分で、コンセントの数とかで部分的に経費にできるらしい)アパートの共用部分の電気代は経費。

大家業の給料。個人事業主の場合、自分への給料という発想はない。じゃあ、生活費はどうするのかというと「事業主貸」として引き出したお金を生活費に使う。逆に、事業用の車を買うのに、自分の貯金を使えば、「事業主借」として記帳する。法人化している人は、自分の給料を経費として記帳するけど、「事業主貸」「事業主借」は、個人事業特有考え方らしい。

4.記帳の仕方

ケチ子は、「弥生の青色申告」というソフトを使っている。減価償却は、購入した年の帳簿に「減価資産の登録」をすると、後は毎年自動的に帳簿に入ってくる。

領収書があるものはいいんだけど、領収書がない物は、領収書を貼っておくノートにメモしておくことにしてる。電車賃は、Suicaでピッとやるだけだから、あとから乗継案内のサイトを使って金額を調べたり、ガソリン代も、その日の走行距離から大体何リットル使ったか計算して、金額を入れるようにしてる。

それ以外の支出は、「普通預金」と「現金」という項目で管理。例えば、レオパレス21オーナー会の親睦会費3000円は、現金で支払ったから、現金という項目に「交際費 3000円」を記帳する。メモ欄があるから、ケチ子がそこに 「レオパレス21オーナー会親睦会費 」と入れて、後で見返した時に分かるようにしてる。

5.ケチ子的視点

・経費は、その事業をするのに必要なお金。自分のために使ったお金は経費にならない。この基本が分かれば記帳する時、あまり迷うことはない。

・何が経費か迷った時は、最初は本を読んだり、ネットで調べたりして勉強することが必要。青色申告会でも教えてくれる。

・収入(家賃)から経費を引いた金額が収益となり、そこに税金がかかる。減価償却はその年に出て行ったお金じゃないから、家賃ー経費=0でも、実際には減価償却などその年に出て行ったお金ではない分は手残りとなり、現金が残っていることもある。

・経費には、その事業に対しての適正額がある。例えば車。ケチ子の家賃収入では、ベンツは経費にするのは難しいけど、何棟も持ってる大家さんならOK。何棟も持ってる人と2棟しか持ってないケチ子では、当然使えるお金が違う。買うものも違ってくるということ。(ベンツ、ローンで買ったら認められるのかな・・・)

アパートを建てた時のレオパレス21の税務関係の説明会で、担当の人が言っていた「ケチ子さんの経営規模なら、税理士さんに払うお金は8万位。」この8万円が今でもケチ子の記帳のモチベーションになってるよ。

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