教員不足 文科省が調査 今頃調査って遅すぎる 現場では5年くらい前から騒いでいる

こんにちは、そろそろオミクロンもピークアウトかなと持ってるケチ子です。

国会では緊急事態宣言をいつ出すんだと野党が質問してた。どうも病床使用率とか、以前の基準だと当てはまるらしい(東京都の病床使用率50.7%ー以前小池都知事は50%超えたら国に要請するって言ってた)だけど、諸外国の様子を見れば、流行はじめ(陽性者数が急に増え始める時期)からだいたいどこも1か月でピークアウトを迎えている。沖縄ももう減少してるもの。でもさ、マスコミも尾身さんも医師会も、みんなそんなこと言わないよね。なんでかな~。

文部科学省が教員不足の調査をし、全国で教員不足が明らかになったと報道があった。

ヤフーニュース 文科省調査 教員不足1591校で 専門家「深刻な現実明らかに」

はっ~?そんなの5年以上前から現場では問題になってたよ。産休に入る先生に「休んでいる間の代わりの先生をだれかいないか」という校長もいて、結局は見つかるまで暫くの間教頭が担任の代わりをするなんてことも珍しくなかった。担任になった教頭先生、担任として日中は教室で授業、放課後やっと教頭の仕事。教頭の仕事が遅れがちになると、学校全体が何事も仕事が遅れがちになるという悪循環・・・みんなで疲弊してた。

なんでそんなことになったのか?あまり話題にならないけど「教員免許更新制度」が大きいとケチ子は思ってる。民主党政権時に導入されたこの制度、最初は不適格教員の排除が目的だったが、いつの間にか教員の質向上というお題目にすり替わった。

この免許更新制は誰も得をしなかった。まず現場の先生は10年ごとに自費で大学での講義を決められた時間受けなければならない。10年に1回なのでうっかり失効も毎年あったようだ(失効後も講習を受ければ免許は復活)

問題なのは次。それまで教員免許状って一生有効だったので、教員免許状はあるけれど教員の仕事をしていない人もたくさんいた。その人達は教員の仕事をしていないので、10年に1回の講習をわざわざ時間とお金を遣って行く人はほとんどいなかった。だから有効な教員免許状を持ってる人がドンドンいなくなった。産休に入る先生の代わりを探しても、みんな免許状持ってないから教壇に立てない。まあ、失効していても大学で取得した単位が消えるわけではないから、講習を受ければ免許上は復活できるとのこと。だけど数か月~数年働くためにそこまでしないよね。

この免許更新制、 2021年8月に文部科学省は事実上廃止する事を決定してる。プライドの問題なのか「廃止」ではなく「発展的解消」だそうだ。

そして最大の問題点。教員の労働環境が過酷すぎる。その上、上司の校長も教育委員会も文科省も教員を守らない。一度クレーマー的な保護者に当たってしまうと精神もやられる。夢を抱いて教員になった若い先生が、療休には行ったり、辞めたりするのが相当数いるのに全く見ないフリだよね。

教員は60才定年。だけど希望すれば65才まで働くことができる。ケチ子のきょうだいも教員で60才を超えたけどフルで働いている。給料は以前より少なくなるけれど、職場環境も良く、子供達も可愛いので楽しく働けているとのこと。だれもがそんな環境で働くことができればいいのだけれど。

以前文科省が「#教師のバトン」プロジェクトというのを始めた。プロジェクトは、教員から仕事のやりがいや内容を発信してもらい、なり手不足の解消にもつなげようと、文科省がツイッターで投稿の募集を始めたのだが、現場からは悲鳴にも近い声が多く寄せられ炎上した。今日も見てみたけど、先生の愚痴がいっぱいだったよ。

教員不足の解消には、労働環境の改善(特に中学校の部活指導ー土日がほぼない)とクレーマー的な親に毅然と対処してくれる校長や教育委員会の姿勢が必要だと思う。未来を担う子供達を教える先生が「楽しい」って思わなかったら子供達も可哀そうだよ。

久々に子育てしてた時期のことを思い出したケチ子でした。働きながらの子育てで、いつも子供を急かしてたな・・・

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