30年住んだ部屋の敷金 いくら返金する? 大家の目線で考える

こんにちは、久々のぎっくり腰のケチ子です。

椅子に座ってて、片手を上げて伸びしたら「ギクッ」。やっちっまったな~。動けない。だんなさんに腰ベルト(二人共腰痛持ちなので2枚ある)を持って来てもらい装着。これをするだけでもだいぶ楽になる。湿布とロキソニンで対処。なんでぎっくり腰になるんだろう?腹筋が弱いから?体の老化?・・・ホント困るよ。最近やっとウォーキングも定期的に行くようになったのに、またしばらくはお休みだな。そしてまた太る。ハア~・・・

ケチ子はアパートの管理は管理会社に任せているので、入居者さんが退去する時の費用負担は管理会社が請求してくる金額を払っている。勿論壁紙の張替えなどは事前連絡があり、こちらがOKを出してからなので不満はない。今回見つけた記事は、30年住んだアパートの退去に伴う敷金の返金トラブル。

ヤフーニュース  30年住んだ部屋から退去時にトラブル発生 「原状回復義務」を求める大家から敷金を取り戻せるか

国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』には、「通常の経年変化による損耗分は含まない」。つまり賃借人が負担するのは、汚れや水漏れを放置するなどして物件を傷つけた部分のみとあるそうだ。

最近は不当な高額退去費用から賃借人を守るための情報が氾濫している。それを逆手にとって必要な支払いも拒否するトラブルもある。こうなると大家としては頭が痛いよね。

実はこの退去の敷金トラブル、息子も体験した。ケチ子は引っ越しを聞いた時から、部屋の掃除のポイントを伝授しておいた。息子は毎日少しずつ掃除をし、引っ越し当日行ったときはかなり綺麗になっていた。その上でケチ子がベランダの泥の掃除(ここまでは気が回らなかったようだ)、風呂場の鏡の水垢、キッチンの換気扇と排水溝の中の掃除をし、立ち合いの時にはハウスクリーニング終了状態までしていた。立ち合いした担当者も「ハウスクリーニングが要らないくらいですね」とまで言っていた。ところが後日請求書が届いた。ほぼ敷金が戻ってこない額。内容はハウスクリーニング一式。そこで息子はこの内容の詳細を教えて欲しいと連絡。すると半額にするという申し出。さらに息子は詳細を要求。その間に息子からケチ子に事の進行状況の連絡があり「大家さんも大変なんだから半額なら払ってやりなさいよ」とアドバイスしておいた。ところがしばらくしたら全額返金されていたそうだ。よほどハウスクリーニング一式が知られたくなかったようだ。

さて、この30年住んで退去が決まったアパートの大家さんの立場になって考えてみた。築30年のアパートならこれから募集する家賃は、この人が払っていた家賃よりかなり安い家賃だと思う。アパートの家賃は年数がたてば古くなり、その分家賃を下げる。だから新築の時が1番高い家賃となる。この入居者さんが新築時の家賃を30年間払い続けた(更新時に値下げしなければ)なら、この大家さんはいくら儲けたんだろう?

賃貸住宅の家賃下落率は、一般的に、年換算で1%程度。30年なら30%。敷金って一般的には家賃の1~2か月分。敷金24万円ってことは家賃12万円?一人暮らしでそんなに払うか?とこの質問に疑問符が。まあ女性セブンの記事からの引用だから数字は適当かも。切りがいい所で10万円の家賃で計算。もし2年ごと入居者が変わったとしたら、2年後家賃は9.8万円。3、4年目2年間の家賃は9.8万円×12か月×2年=235.2万円。住み続けて貰ったら240万円。4.8万円プラスになった。5,6年目は家賃が9.6万円。 2年間の家賃は 230.4万円。 住み続けて貰ったら240万円。 9.6万円プラス。7,8年目、9,10年目と同じように計算すると30年間でなんと504万円も多く家賃収入を得たことになる。

だんなさんに「30年間入居していた人に敷金返すか?」って聞いてみた。「ずっと居てもらって空室リスクもなく、不動産会社に広告費を払うこともなく、こんないい入居者はいないんじゃない」って言ってた。「だから全額返してあげていいと思うよ」だって。

30年間、壁紙の取り換えもしてこなかったから、新しい入居者を募集するためには、フルリフォームで数百万円かかったとしても、全然プラス。今までの持ち出しだって0だったしね。ということで、結論はお礼の気持ちを込めて「全額返金」。記事の回答は「少額訴訟」なんか違う気がする・・・

空室リスクがないなんて羨ましい。数か月空くだけでだいぶ懐が淋しくなる。ローンの返済は空室だろうが満室だろうが期日がくればガッツリ引かれるからね。今度戸建てが空いちゃうんだよ・・・また広告費がかかる(しょぼん)

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